FAQ・その他情報
2015.9.20
MELSEC-NETをイーサネットへ置き換えると断線時の信頼性が下がるのでは?
Q: MELSEC-NETをイーサネットへ置き換えると断線時の信頼性が下がるのでは?
(バス型・スター型のイーサネットをFA-LANに使用して大丈夫か?)
A: イーサネット(バス型ネットワーク)でも信頼性維持は十分可能と考えております。
① 人手による簡易なループバック対策。
② 末端のPLCに通信ユニットを2枚装着して、ループを形成しておく断線対策。
などで対応できます。
通常、イーサネットは幹線が断線したり、HUBが故障するとネットワークが2つに
分断されますが、
①はLAN幹線のみはループを形成しておき、末端のモジュラージャックのみ
HUBから抜いておく。 LAN断線異常が発生した時に、そのモジュラージャックを
HUBに挿すと、データリンクはすぐに復旧します。
②は自動的にループバックする方法です。
幹線が断線したとき、通信ユニットを2台装着したPLCが分断した2つの
ネットワークのブリッジとしてデータリンクを中継します。
予算的には①より通信ユニットが1台余分に必要になりますが、ラダープログラム
で断線を検知して自動的にブリッジ(簡易ループバック)を自動形成できます。
この方式は、イーサネットで信頼性を維持したいときだけでなく、
・ループバック型ネットワークユニットがないメーカのPLC
・ループバック型通信ユニットを使用すると予算が合わない案件
などにも有効と考えております。