製品情報: モデム通信ラダーソフト
CYCLINK / DP-CYCLINK
商品概要
一般電話回線(アナログ回線)、PHS回線対応のATコマンド準拠モデムや、公衆専用線モデムを接続して、PLC-PLC間を容易にデータリンク通信するPLC(シーケンサ)用ラダープログラムです。
シーケンサのRS232Cユニット、例えばMELSECやSYSMACのシリアルコミュニケーションユニット、 及び一部のシーケンサのCPU搭載のRS232Cポートからモデムを制御してデータリンク通信を行います。
本製品はラダープログラムだけでPLC間のデータリンク通信を実行します。 よって、通信ユニット固有のマクロ記述やスクリプト記述も専用ツールも不要なシンプルな構成です。
また、モデム通信ラダーソフトは、一方のPLCに設定するだけでPLC-PLC間の双方向のデータリンクを行うスマートなプログラム構造です。
書込/読出指定、先頭アドレス、通信ch数、などをDMにMOV命令で設定するだけ、標準で19パターンの読出/書込のデータリンクをサイクリックに行えます。
同様に、ダイヤルアップする場合の相手先電話番号もDMに電話番号を設定するだけ。
ラダーのみで完結したオールインワン・モデム通信プログラムです。
最も小型のシーケンサではCPM2Cでの使用実績もございます。
上下水道施設、農業系団体、井戸監視、ガス監視、などで使用されています。
特徴
- (1) マクロやスクリプトを使わないラダープログラムのみのシンプルな構成。
- (2) データリンクのパターンもMOV命令で簡単設定。
- (3) ソフトを設定したPLCが読出も書込も実行。 相手側は通信プログラム不要。
- (4) RS232C無手順に対応していれば低価格の小型PLCも接続可能。
- (5) MELSEC間、SYSMAC間以外に、MELSEC/SYSMAC間にも対応。
- (6) 接続ケーブル製作・実機検証にも対応。※1
- (7) カスタムメイドに対応。 ※2
補足・注意点等
※1 実機一式をお借りできる場合。
※2 カスタムメイドは可能な限り対応いたしますが、改造費は別途見積もりとなります。
使用例
モデム通信ラダーソフトの基本的な利用イメージです。
使用例
<CYCLINK仕様>
項目 | 仕様 | ||||||
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通信回線 | アナログ一般電話回線、公衆専用回線、PHS回線交換式(PIAFS)回線 | ||||||
自PLC通信ポート (マスタ側) | シリアルコミュニケーションユニット、及びCPU搭載のRS232Cポート 無手順モード | ||||||
DTE通信仕様 | DTE速度は回線種別に依存/8bit/1stop/noneパリティ 半二重 フロー制御なし | ||||||
相手側PLC通信ポート (スレーブ側) | シリアルコミュニケーションユニット、及びCPU搭載のRS232Cポート MC手順モード | ||||||
相手側PLC通信ポート (スレーブ側) | 製品構成表に各製品が使用しているプロトコルを記載。 主にMELSEC・MC手順、SYAMAC上位リンク手順 | ||||||
通信パターン数 | 19パターン (通信設定テーブル数:19個) | ||||||
設定可能デバイス CYCLINK-Q02-Uの例 | MELSEC共通AnU拡張1C手順モード4
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通信ラダー専有メモリ CYCLINK-Q02-Uの例 |
MELSEC共通AnU拡張1C手順モード4 通信プログラム 6000byte 演算データメモリ 約D1000点 演算内部リレー 約200点 タイマ 約10点 | ||||||
ダイヤルアップ仕様 | ダイヤルアップ→通信設定テーブル全て実行→回線切断、 又は、タイムアウト時間を超えた場合はエラーとして→回線切断。 | ||||||
通信開始条件 | PLC電源立ち上げ後、45秒後より通信可能。 但し、モデムのネゴシエーションが完了していること。 | ||||||
信頼性機能 | 納品時の取説ご参照。 | ||||||
リトライ機能 | 納品時の取説ご参照。 | ||||||
通信ログ機能 | 納品時の取説ご参照。 | ||||||
納品形態 | USBメモリ又はCD-ROM |
<CYCLINK仕様>
商品名 | 型式 | プロトコル |
---|---|---|
MELSEC-Q/Q間データリンク | CYCLINK-Q02-QU-### | MELSEC-QnA専用2Cフレーム手順モード4 |
MELSEC-Q/U間データリンク | CYCLINK-Q02-U-### | MELSEC共通AnU拡張1C手順モード4 |
MELSEC-Q/A間データリンク | CYCLINK-Q02-A-### | MELSEC共通A互換1C手順モード4 |
MELSEC-FX/FX間データリンク | CYCLINK-FX3-A-### | MELSEC共通A互換1C手順モード4 |
MELSEC-A/A間データリンク | CYCLINK-A1S-A-### | MELSEC共通A互換1C手順モード4 |
SYSMAC-CJ/C間データリンク | CYCLINK-CJ-C-### | SYSMAC上位リンク手順 |
SYSMAC-C/C間データリンク | CYCLINK-CP-C-### | SYSMAC上位リンク手順 |
SYSMAC-CJ/Q間データリンク ※3 | CYCLINK-CJ-QU-### | MELSEC-QnA専用2Cフレーム手順モード4 |
SYSMAC-C/Q間データリンク | CYCLINK-CP-QU-### | MELSEC-QnA専用2Cフレーム手順モード4 |
MELSEC-Q/C間データリンク ※3 | CYCLINK-Q02-C-### | SYSMAC上位リンク手順 |
SYSMAC-CJ/A間データリンク ※3 | CYCLINK-CJ-A-### | MELSEC共通A互換1C手順モード4 |
ダイヤルアップ仕様 | DP-を各型式の前に追加 | ATコマンド制御オプション |
構成表の読み方
- 商品名のMELSEC-(イ)/(ロ)の記述は、(イ)用のラダーであり(ロ)と通信するプロトコルという意味です。
- また、型式CYCLINK-(ハ)-(ニ)-###の記述は、(イ)のシリーズの(ハ)の機種で検証したことを意味します。
- 型式の###は、装着するシリアルコミュニケーションユニットのスロット位置やRS232Cのポート番号を指定する追い番です。
・0番目のスロットの1番目のポート1に接続する場合は-0u1chとなります。
・CPU搭載のRS232Cポートに接続する場合は-CPU1chとなります。 - MELSECの場合、AnUやA互換フレームでQシリーズと接続することはできます。
但し、通信で指定できるデバイスはAnUやAシリーズに存在するアドレスの範囲に制限されます。 - SYSMACの場合、上位リンクフレームでCJシリーズと接続することができます。
但し、通信で指定できるメモリアドレスはCシリーズに存在するアドレスの範囲に制限されます。
補足・注意点等
※3 の型式は現時点では受注時に製作となるため、納期が約2Wかかります。
また、その他の型式でも、最新方式のバージョンを反映するための時間がかかる場合がございます。
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